〇活動の中で考えたことの中間整理
・地元との交流を主体として研究活動を行ない、地元ニーズに呼応した活動を行う。
■「作るまちづくり計画」から「造るまちづくり計画」へ
−「作るまちづくり計画」〜「創るまちづくり計画」〜「造る(動く)まちづくり計画」へ−
これまでの町づくりなどの諸計画は、各種規制のクリアを目的とした「作る」計画づくりから、様々なアイデア、成功及び先行事例から学び、当該地への適用を考える「創る」計画づくりへ変化してきた。そしてこれらは、計画の定型化を産み、更に「金太郎飴」と言われるように、諸計画の類似化などの弊害も産み出してきてしまいました。
これらの反省から、将来に向けての公共事業における投資妥当性などの情報公開及び、住民が満足する諸計画の策定に向けては、住民意向の反映が重要な鍵となるところから、住民参加(造る・築く)を基本とした計画づくりから「動く」まちづくり計画への変化が必要となる。
・「作る」=様式を埋めるイメージ (計画に資する諸規制のクリア → 計画のルーチン化)
・「創る」=新たな発想で創造するイメージ(新たな成功事例の適用 → 金太郎飴)
・「造る」=臨機応変に変化するイメージ (住民参加型の計画と実践(動く)を結ぶ組織(システム)づくり)
■「交流」と「学習」による新たな「パートナーシップ」づくり
−「地域内パートナーシップ」&「行政パートナーシップ」&「地域外パートナーシップ」−
これらの計画づくりを担う住民、行政、外部知見者が、これまでと同様の意識のもとで、いくら新しい手法の会議(ワークショップ等)を積み重ねたとしても、従前と変わらぬ計画となる。
これらを改善していくためには、地域内外・行政における、これまでの各々の諸関係を払拭した新しい意識改革が必要となり、これらの意識改革を目指して、各々が「交流」「学習」を積み重ねつつ、新たなコミュケーションの機会を創設するなど、意識改革が可能な仕組みを作りつつ、新しいパートナーシップを形成することが重要となる
・「地域内パートナーシップ」=行政への「言いっぱなし」から、「言い出しっぺ」へ
・「行政パートナーシップ」 =各課の「縦割り意識」から、全町のための「縦横無尽な発想」へ
・「地域外パートナーシップ」=地域からの「依存関係」から、「対等関係」へ アンチ提言
■「計画過程」と「計画後」を結びつける「喜び」づくり
−「りっぱな計画」よりも「りっぱな計画過程」を!「実践を通した住民活動へ」−
住民参加型のまちづくり計画は、計画自体が優れているという評価よりも、どのように住民の活動を通しながら、まちづくりを考えて行くかの「計画過程」が重要である。
その計画過程において、住民が実践出来る何等かの活動(ex.イベント)を通して、計画の肉付けを自ら体験しつつ、実践を睨んだ計画づくりが必要である。住民も「実」を見る・体験する必要あり。
計画後、これらの実施計画や、他の諸計画づくりにも波及が可能な組織(システム)を後代に残すことに意義がある
・「計画過程の喜び」=本計画参加による住民が、自ら体験し、発案する喜びを知ることが重要である
・「計画実践の喜び」=頭だけの計画づくりでなく、体を使った(実践)計画づくり。
・「計画後の喜び」 =3者の意識改革が生む、新しい計画手法の定着・波及。
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