公益社団法人 日本技術士会北海道本部
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地域産業研究会 地域活性化分科会 今後の活動に向けて(平成14年6月中間報告から)
           
 
地域活性化分科会の今後の活動方針について
  2002年5月2日
小林幸男 (水道部門)
 
1. 活動方針設定にあたり
地域活性化分科会は、1999年8月に過疎農漁村における地域産業及び住民活動の活性化を促すため、技術交流を行なうべく設立された。かくして、3年間にわたる活動で人脈を構築し親睦を深めてきており、また、テーマを設定し数回の協議を重ねてきています。今後は、活性化に向けてより具体的なアクションが分科会には求められていると思います。 寿都町が持続可能な(Sustainable)発展を行う一助となりうるには、未来に向かった視点を持って寿都町の魅力を最大限に創出・開花させるために、一般的知識披露の総論的な提言を積み上げる作業に終わることなく戦略的に分科会の果たすべき役割の絞りこみを行い、時間的に限りのある活動力を重点的に計画されたシナリオに沿って投入し、実質的に目に見える成果を上げることが必要ではないでしょうか。  ⇒(知)より(汗)?

2. 活 動 方 針
4年目にあたり再設定する    「分科会員は・・・・・・。」

3.活 動 ド メ イ ン
 2001年4月にこれまでの分科会での討議を踏まえて具体的検討テーマの絞りこみを行なっており、この際に「クリーン」というキーワードが得られた。その結果10月に懇談会が開催されたが、2002年活動方針(案)では下記の7つの重点項目が提示されており、結果として絞りこみが不十分であったと考えられる。ここではドメイン設定に当り分科会メンバーの多忙な状況を踏まえてコンセプト部とアクション部の2つに絞る必要があると考える。
@ 「交流」と「学習」による新たな「パートナーシップ」づくり
A 「クリーン」をキーワードとした具体的活動方向を示す
B 「道の駅(海の駅)」への提案
C 住民懇談会、ワークショップなどの継続と発展
D インターネット活用に寿都町のイメージアップ
E 「歴史と文化のまち・寿都」を旗印に、自然との調和のなかで活性化展望を図る
F 市町村合併、財政緊縮・経費節減などの技術的アプローチ

 以上より、今までの協議結果を踏まえて、コンセプトをA、E又は他の案より統一、方法を@、B、C、Dより選択及び追加、F等は時間の制約上から経営コンサルタント等、町からの外部委託に任せる政策との住み分けを行なう。
活動コンセプト
寿都町の最大の魅力「海のやすらぎ」を内外にひろくアピールする応援団(サポーター)
〜寿都町のブランドイメージ創り〜
 
 
4.活 動 戦 略
[P-1] 住民とのコラボレーションによる信頼の構築
[P-2] パートナーシップによる人材育成支援(リーダーシップの発掘)
 首長は在任期間に何かをしたくても、職員を育てるには時間がかかり人材不足により何も為しえない懸念がある。このため提案し行動する分科会会員の存在価値も出てくるのではないか。
 外部委託と直営とのニッチ部分で地域住民と信頼関係を構築し、地域の課題を共有し、仮説を立案し、実行して成果を上げ地域住民と共に感動を共有する。そしてそれを継続するストーリーを、全分科会会員が胸に秘めて歩むことが必要である。
分科会活動目標(Objectives)
1. 分科会は、寿都町との信頼関係を第一とする。
 そのために3年間の交流を絶やすことなく継続し、さらに広い交流から地域を支えるリーダーシップを発揮する住民と協働での活動を行なう。
2. 分科会は、寿都町と課題を共有する。
 そのために地域のニーズからの視点に立った発想を今一度整理して、我々が共有できる事象の絞りこみを行い、分科会の人脈をフルに生かしてセミナー・勉強会を町内で開催し共通認識を得る。
3. 分科会は、寿都町の課題を解決へと導く仮説を立案する。
 そのために分科会の人脈をフルに生かして、技術革新・変革の動向、社会情勢を踏まえ且つ、補助制度の採択、法令・規制を踏まえた価値創造を提示して実現へのシナリオを作成し実行する。
4. 分科会は、寿都町を交流の場から感動へと導き、活性化を遂げる。
 そのために、広く分科会の活動をメディア等(特に一般紙)でアピ−ルしスポットを浴びることにより、我々と住民は高いモチベーションを持つようになる。よって、さらにコラボレーションの輪が広がり、シナリオは第1段階の実りを得る。
 
5. 中 期 目 標
■活動の絞りこみを行い、実際に活動することで分科会の位置付けを確立する。

【 参考 】
『結局のところ、語られることのほうが実行されることより多い。』
作者不詳

『未来に向き合うにはふたつの方法がある。ひとつは心配、もうひとつは期待だ。』
ジム・ローン(講演家)

『魂のない体が死んでいるのと同様、行動の伴わない信仰も死んでいる。』
新約聖書・ヤコブの手紙2章26節

『夢を持ち、ゴールを決め、成功すると決心して、今すぐ始めよう。これがあなたの人生だ。リハーサルではない。』
ジム・ドノバン(著述家)

『自立性の高い組織を効率よく運用していくためには、とにかく人を信用できなかったら先に進まない。いちいちあいつの言うことはどうこうと、腹には別のシナリオがあるということを考えていたら、自立性の高い組織はできない。ものすごく環境の変化が激しいなかで、どんどん動いていくようなフラットな組織には信用度が絶対に必要である。』
高橋俊介(経営コンサルタント)

『天才か凡人にかかわらず、ある問題に直面したときに知恵が出る人と出ない人がいる。では、なぜ知恵が出てこないのだろう。答えは単純だ。知恵を出すために時間を使っていないからである。』
都村長生(経営コンサルタント)

『本や、文章でいくら行動原理を勉強したところで自分の行動はあまり変わりません。人から学んで自分で試して始めて身につくものです。』
  
melma

『アイデアを具体化し展開させるためには、次のような手順をふめば良い。』
STEP1:資料集めと一般的知識の貯蔵を行う。
STEP2:資料に手を加え、ひたすら考えぬく。限界まで達したら考えるのをやめる。
STEP3:想像力や感性を刺激し、無意識レベルでデータが組み合わされるのを待つ。
STEP4:アイデアの誕生!
STEP5:理解ある人々の批判を仰ぎ、具体化するべく努力する。

無意識にとっていた行動を、意識的に行うことによって、アイデア創出の頻度やクオリティを上げることは、今後ますます重要視される。
TBSブリタニカ出版 「アイデアのつくり方」ジェームス・W・ヤング 著