公益社団法人 日本技術士会北海道本部
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地域産業研究会 地域活性化分科会 平成12年度活動報告
         
 
 「寿都を知ろう・調べよう・考えよう」の2年目になり、“知ろう”から“調べよう”に移行した年である。
 この年は、総会、分科会(3回)、交流(カキ祭り、例大祭等)のほかに事業委員会との合同見学会を開催している。
  1.総会
 
 平成12年度の総会は、4月21日にKKR札幌にて10名の出席者で行われた。
 まず、前年度の活動報告がなされた。
 この中で、「寿都を二度(例大祭、分科会)訪れ、寿都町との交流が芽生え始めいる」、「寿都町からの熱い思いが伝わってくる」、「寿都町の方にとてもお世話になった」などの意見が数多く出され、この分科会で昨年度に引き続き寿都町と地域活性化について活動していくことが確認された。
 今年度の活動計画のなかで、分科会を札幌と寿都で開催していくこと、寿都町で行われるイベント(釣り大会、カキ祭り、例大祭等)に積極的に参加していくことが了承された。
 更に、今年度の事業委員会との合同見学会の企画が話し合われ、後志地区でという希望があり、当分科会で協力することが決定した。

  2.釣り大会
 
 5月28日の釣り大会に、前日から畳谷氏、戸舘氏が参加したが、生憎の悪天候のために取りやめになった。後日 畳谷氏は家族で海のイベントに参加している。

  3.カキ祭り
 
 6月4日に美谷漁港で行われたカキ祭りに柴田氏が参加した。
 寿都町の職員もボランティアで協力しており、町との交流の場として適しているということで、その後、毎年参加するようになった。

  4.例大祭
 
 7月15〜16日の例大祭に、戸舘氏(夫人、子供同伴)、板垣氏、斧氏、北越が参加した。
 寿都町の東野課長のご好意で、矢追町の山車に参加でき、感動したひとときを味わう事ができた。町全体で“お祭り”を楽しんでいるようで、 町には住んでいない私たちにも道端にテーブルや家の中でお酒や料理をご馳走していただいた。もちろん、東野課長さんのご尽力による所が大きいけれど、寿都町全体がそんな雰囲気にあることも否めない事実であろうと思われる。
 なお、このとき、8月に実施する合同見学会の見学予定地の下見と移動の所要時間の調査などの準備も兼ねていた。

  5.第3回分科会
 
 7月28日に開発工営社会議室にて 10名の出席者で行われた。
 まず、「寿都を調べよう」の第1段として 分科会会員の大熊氏による“寿都の気候特性”の発表が行われた。“かぜの町・寿都”など、寿都町の気候特性について、道内の各地域と比較しながらの報告であった。
 発表に引き続いて、合同見学会(8/26〜27)についての準備報告を行い、参加規模、見学地、スケジュールなどを確認した。
 例大祭に参加したときに戸舘氏が撮影したビデオを鑑賞した。特に、戸舘氏のお子さんの楽しんでいる様子が印象的であった。

  6.合同見学会
 
 8月26〜27日に後志地区の見学会を48名の参加者で実施した。
 寿都町では、ゆべつの湯、弁慶岬、風力発電、佐藤家などを見学や体験して、寿都町の方には同行して説明をしていただくなど大変お世話になった。
 宿泊も町内の大谷会館を貸しきりで利用させてもらい、会食には、故升田前町長、片岡農政課長(当時)、東野商工観光課長(当時)にもご出席をいただき、技術士の方々と楽しく歓談され、技術士会との絆を深められたように思われる。
 また、この分科会を企画・実施していく中で、分科会のメンバー同士の協力関係が深まり、分科会自体の活性化が図られたような気がする。

  7.第4回分科会
 
 11月24日に「かでる27」で、寿都町から室長・課長4名を迎えて分科会を開催した。当方からは合同見学会に参加した方も含め25名の出席があった。
 水産、観光、農業、町づくりにグループ分けをして、ワークショップ形式で、寿都の活性化について討論をした。寿都町の方々にもそれぞれのグループに参加して討論に加わっていただいた。
 寿都町の活性化について各グループの意見を整理すると、次のとおりになる。
■水産グループ
 ・自然を活かした観光
 ・農業、漁業の結びついた観光
 ・寿都の地元産品を情報と結び付け販路の拡大
 ・寿都のイメージを活かした地域ブランド産品の開発
 ・情報と結び付いたブランド産品の売り方の習得
 ・子供達が自分の言葉として寿都を語れるような体験教育の実施
 ・都市と寿都との交流による触れ合いと地元発展の可能性
■農業グループ
 ・住民が楽しみ、分かち合う農(漁)業
 ・顔の見える農水産物
 ・自然を保全し楽しむ農(漁)業
■観光グループ
 ・釣りをテーマにした観光振興の可能性
 ・アウトドアをテーマにした観光振興の可能性
 ・広域連携の中での観光資源
 ・歴史的資源の活用
 ・クリーンエネルギー
■町づくりグループ
 ・歴史、文化、伝統を大切にする町づくり
 ・散策道、自転車道による町めぐり
 ・自然、歴史など地の利を活かした町づくり
 ・住民主体の町づくり

  8.第5回分科会
 
 2月16日に飛島建設・会議室で 20名の出席者で行われた。
 前回の分科会を受けて、活性化のテーマ案までを討論している。
■前回の分科会からキーワード
 @水産…釣り、海のふるさと村、兼業漁師、コンテスト、道南日本海観光ライン
 A農業…ふれあい耕房、農園体験、道南日本海観光ライン
 B歴史…寿都あゆみ博物館
 C観光…宿泊施設
 Dエネルギー…自然エネルギー
 E町づくり…住民合意、住民主体、コミュニケーション
 Fイメージ…寿都イメージ戦略
■寿都の活性化のテーマ案
 @釣りでの魅力ある寿都の海・街をめざして
 A寿都ふるさとあゆみ館
 B寿都ふれあい耕房
 C風車の町「寿都」自然エネルギーの活用
 D寿都町イメージアップ戦略
 E住民主体のまちづくりシステム

以上
文責:北越