公益社団法人 日本技術士会北海道本部
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地域産業研究会 地域活性化分科会 平成13年度活動報告
         
 
 「寿都を知ろう・調べよう・考えよう」の3段活用の3年目、「考える」平成13年度はより積極的に寿都との交流を深めながら、これまでの「知ろう・調べよう」の経過で出て来た寿都の活性化に対する様々な切り口の中から出来るだけ的を絞る方向へ、という姿勢でスタートしたわけだが、交流の対象が拡がったこともあり、先ず「感じて」から「考える」一年だったという印象が残っている。
 又、この一年の間に、活動にご理解を示して戴いていた升田前町長の死去、そしてこの活動の町側の推進役になって戴いていた片岡前農政課長の新町長就任といった状況の変化もあり、戸惑いと共に新しい励みも沸き揚がってくる、そんな一年でもあった。
 
  1.地元懇談会総会
 
 4月20日〜21日に岩崎、北越、畳谷、戸舘の4名の幹事が寿都町に出向き、寿都町役場で佐野企画調整室長、片岡農政課長、東野商工観光課長、滝山水産課主査と共に、地域活性化分科会のテーマ「寿都を知ろう・調べよう・考えよう」の3年目、考えよう≠フ活動の中身について意見交換を行った。
@ 前年度の平成12年11月24日の第4回分科会での寿都町の課長メンバーを加えたワークショップ(水産・農業・町づくり・観光)のとりまとめ報告
A 同じく平成13年2月16日の第5回分科会での上記ワークショップの成果を踏まえた寿都町活性化への玉出し論議(漁業・農業のふれあい体験を軸にした都市部などとの交流、イメージアップ戦略、住民主体の町づくり・コミュニケーションのしくみづくり、景観や歴史を活かした観光、自然エネルギー)のとりまとめ報告
B 平成13年度の寿都町との交流行事(寿都町のイベント)の確認
C 意見交換・懇談
 町の主産業である漁業の抱える問題を中心に農業、景観、海辺のゴミの問題などが話し合われ、6人の幹事の玉出し案に関連し、町としての独自性を打ち出す可能性のある検討テーマとして「クリーン」というキーワードが得られた。
 
  2.総会兼第6回分科会
 
 5月9日に18名の会員の参加で総会と分科会が飛島建設の会議室で開催された。
A.総会
@平成12年度活動報告
A平成13年度活動計画
B.第6回分科会
@平成12年11月24日のワークショップ形式での第4回分科会と平成13年2月16日の第5回分科会の成果報告
A平成13年4月20日の寿都町役場での活性化懇談会の内容報告
B「クリーン」をテーマにした寿都町の活性化についての意見交換
 「クリーン」に絡めたまちづくり運動のアイディアや地域の活性化への結び付き、その進め方などについて意見交換が行われた。
 
  3.カキ祭り
 
 6月3日美谷漁港で行われたカキ祭りに畳谷、小林、柴田の2家族と一人が参加した。
 片岡農政課長(当時。現町長)、東野商工観光課長も手伝っておられて美味しいイチゴをご馳走になったりして大変お世話になった。
 
  4.第7回分科会
 
 6月23日、24日に札幌テレビ塔下で開催された寿都水産加工特産物即売会に幹事を中心に6名参加、終了後、商工観光課の皆さんと懇談した。
 両日とも天候に恵まれ24日には伝統芸能の寿都神楽が披露され升田町長も顔を見せておられた。
 
  5.第8回分科会
 
 10月19日に寿都町役場を10名のメンバーで訪れ、市街地整備推進課に移動された東野課長、森本係長、企画振興室の田中係長、水産課の滝山係長の4名を交え分科会を、その後寿都漁協の木村参次、水産加工業を営む南波商店の南波社長、漁業を営む本庄さん、岩澤さんの4名を加えた懇談会を開催した。
A.第8回分科会
 出席した6名の幹事から「クリーンをテーマにしたまちづくり」について前年度のワークショップから継続する切り口で話題提供を行い、町側からそれに対する現状と問題点が出され、出席した会員との間で活発な意見交換が行われた。
B.寿都町との懇談会
@技術士と北海道技術士センターの紹介
A懇談会
 寿都町で水産関係の職業に従事しておられる4名の方々からそれぞれのお仕事での現況とご苦労をお話しいただき、それに対して役場からの参加者も含めお互いに質問と意見交換を行った。
 地場産業に従事する方々の生活実感を伴う具体的なお話しの中に、皆さんの前向きな姿勢でお仕事に取り組んでおられる様子がうかがわれ、意見交換の中では技術士のこのような活動に対する期待の声も聞かれ、終始和やかな雰囲気で話が進んだ。
 
  6.拡大幹事会
 
 12月7日に飛島建設で、地域活性化分科会の今後の取組について話し合う拡大幹事会が幹事を中心に12名の会員の参加で開催された。
 「寿都を知ろう・調べよう・考えよう」の3年間、幹事を中心によく論議されたのが、何がどうなるのが地域にとっての活性化なのか、それに対して我々は何をどうしたいのかということだった。
 この点について会員の合意が得られることはないのかもしれないが、この拡大幹事会では平成13年10月19日の寿都町での分科会と町民有志との懇談会の結果を踏まえて、少なくとも頭だけで考える活性化ではなく、当然頭も含めてより参加型に近いアプローチで地域の皆さんと一緒の目線で考える姿勢が必要なのではないかという意見が出された。
 尚、今後の取組に関しては分科会会員全員に意見を求めているところであり、それを集約して総会などに諮りたいと考えている。
  (文責 柴田)