■日時 2007年10月2,3日
■視察スケジュール
10月2日
12:00
日高支庁 木本参事と打合せ
14:00
えりも町役場 水産農林課 三戸課長と対談
町営牧場視察
16:30
日高支庁 環境生活課 辻屋課長と情報交換
18:00
地元建設業経営者との情報交換会
10月3日
10:00
「ウタリ協同養鹿解体加工施設事業組合」の実態調査
大川建設 大川専務による説明とヒアリング。現地視察
■えりも町との対談
・えりも町の公営牧場は400haの広さがあり、昔の住居がある。水は井戸。電機は既に引き込み済み。
・えりも町は畑が少なく、ほとんどが牧草被害である。
・エゾシカの有効活用ができるなら前向きに考えたい。
・とりあえずは解体施設の建設が必要だと考えている。
・エゾシカ牧場は観光資源としても活用価値があるかもしれない。
・牧草被害だけでなく、干場などへの糞被害もある。
えりも町の三戸水産農林課長、吉田農林係長との懇談
町営牧場の遠景(牧場中心部)
牧野に出没するエゾシカの群れ(けっこう大きい?)
■辻屋課長と情報交換
日高管内のエゾシカ駆除の現状と特色を主体に情報提供いただいた。
・牧草被害7割。
・積雪が少なく、シカにとっては好環境。
・えりも町の駆除頭数は一昨年度1000頭になり補助を3000円から2000円に下げたら駆除頭数は減少した。
・宗谷のほうでは移動解体施設を試験導入するようだ。
・日高のエゾシカはDNA調査によると、日高固有の個体群である。80kgくらいの体重で大きい固体が多い。
■大川専務による説明とヒアリング
主に事業の概要と今後の予定などについて説明いただいた。
・どこの事業者もそうであるが、販路の確保が悩みである。当組合は道外と道内の流通業者と契約をしており、一定量の販路が確定している。したがって品質の良い加工肉を出荷するのが使命である。
・生態捕獲は10箇所程度を予定しており、順次切り替える。捕獲予定地は、牧草被害で悩んでいる農場主から提供を受けている。
・捕獲後の生体は、借り上げた20haの町有林で短期養鹿する。借上げは12万/年。
・解体施設建物は68坪の大きさで5,800万の予算。
・資金調達はウタリ関連の補助金を使用。
・本格稼動は来年からである。
放牧予定地の町有林20ha。一部カラマツ植林を含む針広混交林で、林床にミヤコザサが繁茂する
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