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第127回技術交流研究会 |
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■日 時 平成23年9月6日(木)15時00分〜17時00分 |
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■場 所 札幌市厚別区厚別中央1条5丁目4番1号 Docon新札幌ビル3F会議室 |
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■出席者数 13名 |
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■講演概要 |
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◆演 題 |
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「 道路交通騒音の評価と予測手法の変遷 」 |
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エヌエス環境梶@ 西尾 耕一 氏(建設) |
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「 航空機とジェット燃料 」 |
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千歳空港給油施設梶@ 大塚 和秀 氏(機械) |
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「 道路交通騒音の評価と予測手法の変遷 」 |
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エヌエス環境梶@ 西尾 耕一 氏(建設) |
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◆講演要旨 |
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当社ではインターチェンジ部やトンネル坑口部など道路特殊部の騒音や大気質(NOx、SPM)の予測計算を自社でソフトを開発し実施している。その予測業務を担当する組織は札幌支店にあり、全国の支社支店から予測業務を依頼されて実施している。
変動騒音である道路交通騒音の環境基準は平成11年4月に、統計値である時間率騒音レベルの中央値から等価騒音レベルに改定された。同時期に環境影響評価法の施行と新たな環境基準に対する予測手法も整備され今日に至っている。
本講演では「道路交通騒音の評価と予測手法の変遷」として、新旧の環境基準と道路交通騒音の予測手法の基本を説明するとともに、当社で実施している3次元CADを利用したインターチェンジ部における予測の手法を概説し、現状の予測手法の課題と当社で最近実施している研究事例を紹介する。 |
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「 航空機とジェット燃料 」 |
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千歳空港給油施設梶@ 大塚 和秀 氏(機械) |
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◆講演要旨 |
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1.ジェット燃料の精製から航空機に搭載されるまでの物流や品質管理 |
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産油国からマンモスタンカーで運搬された原油は、石油元売りの製油所で常圧蒸留装置にて、ケロシンが分留され脱硫や改質などの工程を経てジェット燃料となる。添加物として、酸化防止剤、帯電防止剤、腐食抑制剤、氷結防止剤、殺菌剤、金属不活性剤などを燃料に加える。製品ロット毎に燃料の検査が行われ、各空港へ出荷される。主要な空港には受入用タンクがあり、数日分の備蓄ができるようになっている。空港では航空機に搭載されるまでの間、要所要所で品質検査が行われ、航空機用の専用器材で航空機へ給油される。 |
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2.給油中の事故、品質に関するトラブル |
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給油中にフューエラーから火災が発生した例がある。給油中、サージングにより配管から洩れた燃料がフューエラーのエンジンに落下し、翼近辺が焼損した。
燃料の品質に関するトラブルとしては、燃料保管施設や給油器材の保守管理が不十分であったり、製油所での管理や航空機タンク整備作業時のミスで燃料に夾雑物が混入し、燃料フィルタが目詰まりする例があった。 |
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3.ジェット燃料の課題と将来動向 |
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航空機は化石燃料を使用し、CO2を排出しているため、これを削減することが、最大の課題である。航空会社における経費の燃料代に占める割合はFSCで2〜3割程度、LCCでは4割に達するとされる。エンジンの効率を上げるためのバイパス比の向上は以前から取り組まれ、777のエンジンのファンブレードは128インチ(3.25m)に達する。機体のCFRP化による軽量化は787で全体の5割に達し、燃費は約2割向上した。MRJで採用予定のエンジンはGTFというファン部の回転を最適化することによる燃費向上が図られている。
ジェット用のバイオ燃料は、カメリナやジャトロファなど非食料系の植物を原料とし、実機によるトライアルが行われている。 |
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