公益社団法人 日本技術士会北海道本部
       
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第124回技術交流研究会
 
  ■日  時  平成23年9月1日(木)15時00分〜17時00分
  ■場  所  札幌市厚別区厚別中央1条5丁目4番1号 Docon新札幌ビル3F会議室
  ■出席者数 17名
  ■講演概要
  ◆演 題
  『地質学と教育と哲学と −研究者の目指す方向性の試行実験−』
  札幌学院大学 人文学部 こども発達学科
小出 良幸 教授
  ◆講演要旨
 
自己紹介:どんなことをしてきたのか
  学部時代:地質学に興味を持つ
大学院時代:研究者を目指す決意をする。
特別研究員時代:最先端をめざして、分析装置を駆使した研究中心の生活。
博物館時代:博物館で学芸員として、地質学の他に、科学教育にも関わるようになった。

科学、教育、哲学を目指す道へ
  科学教育とは、学ぶ人(市民)に、伝えたいこと(知的体系)を、信念をもって(視座)おこなうことではないか。
自然についての思索、哲学(philosophy)をすることは、不可分。三位一体(科学、教育、哲学)。
理想の研究者とは、三位一体を実践できることではないか。

科学教育の試行
  ・ClubGeo:地質学の英才教育
博物館に出入りする子供たちでスタート。地質学の好きな人を長年かけて生み出す→できれば将来のリーダーへ。
・EPACS:異種組織の交流
すべてがボランティアで、それぞれがもっているリソースを利用し合って、新しい活用を考える。
・障害者との共同研究:障害者の能力を活用。
大学へ:11年間、博物館に勤め、2002年に大学へ転職。それまでの研究は他の学芸員にまかせる

大学教員として
  大学では、地質学のほかに、小学校教諭養成として、科学教育などを教えている。
大学では地質学と科学教育に加えて地質哲学の研究も
地質哲学の先駆者:Stephen Jay Gould

私が目指す科学教育とは:一人でできたこと、やっていること
  インターネットの活用:メールマガジン(週刊1本、月刊2本)の発行。
ホームページの活用:データベースの構築と活用で方法論を作成。
ITCの活用:E-learningシステムの活用、数値地図の活用。
他の組織との共同・連携:博物館、ERSDAC、企業、地方自治体。

私が目指す地質学とは
  私がやるべき地質学とは、どのようなものか。
自分自身が、まずは、自然への回帰が必要。
自然への回帰:自然の中へ。

私が目指す地質哲学とは:地質哲学のいくつかの試み
  地質学的境界の意味
地球環境成立における相互作用の進化
岩石から作用と場の復元
岩石の弁証法的進化。

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