公益社団法人 日本技術士会北海道本部
       
第107回技術交流研究会
 
  ■日  時  平成19年3月1日(木) 15時00分〜17時30分
  ■場  所  札幌市厚別区厚別中央1条5丁目4番1号 (株)ドーコン会議室
  ■出席者数 20名
  ■講演概要
  ◆話題提供その1
  『水との関わり ***水の世紀を生きる***』
  佐々木 春代(上下水道・総監部門)
   <講演要旨>
   21世紀は水の世紀といわれています。
 2003年国連ミレニアムサミットで、世界中で11億人が清潔な水に常時アクセス出来ず、24億の人が適切は衛生処理や下水処理を利用できないでいることが明らかになりました。また、2025年までには約30億の人が水不足になることから、2015年までに清潔な水にアクセスできない人を半減させるという目標を掲げました。
 水と生物との関わりは、今から約35億年前に始まり、人類が誕生してから既に20万年が経っています。このような、長い時間をかけて水と生物はバランスのとれた関わりをしてきました。
 しかし、今や人類は地球上の全生物の1/4の重量を占めるようになり、産業革命以来の近代における急速な活動によって許容以上の負荷を地球にかけています。
 地球温暖化をはじめとする地球環境問題は、すべての技術分野において緊急の課題ですが、我が国はじめ先進国では健康志向の観点での様々な消費活動が行われています。特に水は生命に直接関わるものであり、確かな知識と技術が求められます。
 地球上で人類が持続可能であるためには、水の質と量のバランスを正しく認識して使い分けをしてゆく技術が求められているのではないでしょうか。
 
  ◆話題提供その2
  『Field Works Engineer の使命 -Best Only One Project を目指して-』
  川村 政良(建設・総監部門)
   <講演要旨>
   ここでは、主として「施工技術者の使命」について述べる。従って、「設計」、「新工法」、「新技術」等の内容に関する説明ではない。抽象論は避け、発表者自身が携わった実例について述べる。
 具体的には、以下の5工事について紹介する。
No 工事名 施工時期 施工場所 命  題
@ 日本埠頭海運且コ蘭ダイヤモンド埠頭工事 昭和33年3月〜34年10月 室蘭港内御崎町地先 旧"北炭"の石炭積み出し専用岸壁、1部雑貨岸壁として新設
A 新日本製鐵且コ蘭18バース岸壁工事 昭和34年12月〜36年8月 室蘭製鉄所構内 高度成長期を迎え、大型鉱石専用船の接岸可能を目指す
B 函館ドック株汪ル第一乾ドック拡張工事 昭和41年12月〜42年8月 函館ドック構内 高度成長期を迎え、明治37年完成の10,000tドックを25,000tドックに改造する
C 日本セメント鰹繹驫C岸出荷桟橋工事 昭和44年3月〜44年12月 上磯海岸日本セメント工場地先 函館港までの陸送をやめ、工場からの直船積みを目指す
D 出光興産鞄マ小牧石油シーバース工事 昭和47年4月〜48年10月 苫小牧出光興産製油所沖合3km地点 入港不能な超大型石油タンカーからの直原油受け入れを目指す
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