公益社団法人 日本技術士会北海道本部

第39回工業技術研究会
日時 平成4年12月3日(木)午後2時〜5時
場所 札幌市中央区北4条西3丁目建設会館
   北海道開発コンサルタント(株) 2F会議室

出席者数 17名
情報交換
講演 ”ライナックとパルスラジオリシス”
     北海道大学工学部原子工学科
      瞬間強力パルス状放射線発生装置研究室
        助教授 工学博士 沢村貞史 氏

<要旨>
シンクロトロン放射光のパルス特性とパルスラジオリシスを組み合せることにより、電子線照射 光励起、および光励起 電子線照射の逐次多重照射効果を引き起こし、従来の方法では得られなかった種類の情報を集積し、新たな研究分野を開拓することが可能である。
前者の実験方法では、電子線照射により生成した短寿命化学種の光励起状態を生成しその性質を調べることであり、後者の実験方法は、パルスフォトリシスにより生成した励起分子と放射線照射により作られた溶媒ラジカル等との反応を研究するものである。分子の励起状態は物理化学の分野で活発な研究対象となっていると共に、その高い反応性から光化学や有機合成化学の立場からも重要である。以下それぞれの研究手法の概要について述べられた。