公益社団法人 日本技術士会北海道本部

第23回工業技術研究会
日時 平成2年4月3日(火)午後2時〜5時
場所 札幌市中央区北4条西5丁目アスティ45ビル
   北海道開発コンサルタント(株) A会議室

出席者数 6名
情報交換
講演 ”乗用車エンジンの現況と動向について”
       竹内靖 氏

<要旨>
1885年、カール ベンツが内燃機関を動力とする自動車を創り、その後アメリカで量産化され、我が国も技術導入に努め有力な輸出産業となった。1970年、マスキー法成立に伴う排ガス 規制の壁に直面し、燃焼技術方式の改善、触媒による排ガス清浄化の技術を成功させ、エレクトロニクス技術を取り入れ、ターボチャージャー、マルチバルブ化、電子制御ガソリン噴射、可変機構エンジンを開発し、軽量、低燃費、高性能エンジンの実用化を見ている。
昨年の東京モータショーでは、2サイクルエンジンの研究に各メーカーが力を入れ今後実用に至るものと予測される。
将来実用化を目指すエンジンとして、ガスタービン、水素燃料、アルコール燃料、圧縮液化ガス、スターリングエンジン、ソーラーカー等があるが、何れも一長一短あり実用化にはなお時間を要するものと考える。
21世紀なかばのエンジンとしては、化石燃料を使うものはCO2を出すため地球温暖化をさせるので避けねばならず、太陽光熱利用とガスタービン併用のハイブリットエンジンでありたいと願っている。