公益社団法人 日本技術士会北海道本部

第21回工業技術研究会
日時 平成元年12月13日(水)午後2時〜5時
場所 札幌市中央区北4条西3丁目建設会館
   北海道開発コンサルタント(株) 3F応接室

出席者数 7名
情報交換
講演 ”超音波レベル計の一実用例について”
         阿部任 氏

<要旨>
設備または装置の設計を進めていく過程で、センサは機械設備側と、計装関係との所謂、接点であり、機械ならびに計装技術が何程優秀であってもセンサの役割の特に使い方、選び方の良し悪しがシステムの機能と信頼性に大きな影響を与えることになる。特に近年益々自動化、高精度化を要求される生産ラインの中で、適切なセンサの活用法を開発することは、次の技術飛躍への基礎となっていると共に製造過程の向上に直接寄与する結果となっていることが多いといえる。
自動化は生産ラインばかりではなく我々の身近な生活の中にも取り込められている。オフィス、商店等のオートドア、冷蔵庫の自動起動停止、ドアー開閉の際の庫内照明点滅、ボイラの起動停止、等々家庭電化製品に多く取り入れられているが、使われる個所によりそれぞれの役割センサが働いているわけである。
今回は各種あるセンサの中より非接触式センサの中でも、超音波を利用してホッパ内の内容物のレベルを検出する超音波レベル計により自動的にホッパに投入を開始したり、または停止する クレーンの自動運転の実例について述べ、現在では工業用では非破壊検査に、また医学用の超音波診断装置等応用分野が広い中で、今回は比較的単純な超音波レベル計の一つの実用例についても述べられた。