公益社団法人 日本技術士会北海道本部

第18回工業技術研究会
日時 平成元年6月6日(火)午後2時〜5時
場所 札幌市中央区北4条西3丁目建設会館
   北海道開発コンサルタント(株) 3F応接室

出席者数 8名
情報交換
講演 ”遠赤外線のおはなし”
         三井茂夫 氏

<要旨>
最近、遠赤外線を利用した様々な機器がブームとななり、デパートでは特設コーナーが設けられる等好評である。反面、一部行き過ぎもある。通産省では、平成元年6月に遠赤外線に関する調査報告書をまとめ、正しい遠赤外線の応用と関連業界の振興のための指導を行った現状である。
遠赤外線は、赤外線の一種で、目には見えない波長3〜25μのものを特に遠赤外線と称し、従来の対流伝熱、伝導伝熱と比較して熱効率の改善や加熱付加価値の高給化(色合、風合、味覚、香り、臭気、暖房感覚等)が可能となる場合があり、折からの省エネ化、住宅の増改築ブームによる高快適化(アメニティ)およびグルメブームによる食品嗜好の高級化志向等の社会背景から日欧米でブームになっているものと思われる。このブームの遠赤外線について、電磁波の中での位置づけ、原理、特長、測定機器、遠赤外線材料、発熱体の種類、遠赤外線応用機器等を紹介し、その技術動向と将来展望について説明された。