トップページへ戻る

7.新しい技術の紹介

 
             −都市エリア産学官連携促進事業(函館エリア)による
               "ガゴメ"と"イカ"の高付加価値化への取組み−
事業の概要
 都市エリア産学官連携促進事業(函館エリア)は、函館地域産業振興財団が中核機関となり、北海道大学、函館工業高等専門学校、はこだて未来大学、工業技術センター、地元企業が連携し、当エリアの代表的水産資源である"ガゴメ"と"イカ"の高付加価値化により、食品産業、医薬品産業、情報産業等の高付加価値新産業の創出に結び付けます。(図1〜2)
現在までの成果
 本事業がスタートして約1年、道南特産の大型昆布「ガゴメコンブ」が全国的人気を呼んでいます。それは、抗がん効果を持つ"フコイダン"、血圧抑制・免疫機能の活性化に効果がある"ラミナラン"を多く含んでいることが報道されたからです。
 一方、イカの漁獲時から、輸送、加工、廃棄物処理に至る一連の工程を様々な視点から研究し、余すところなく有効利用し、かつ安全な食材を提供し、新たな付加価値を見出すことで新産業の創出を目指し、着実に成果を上げつつあります。(図3〜4)
 
今後の見通し
 今後、研究開発の成果を商品化・事業化の目標まで仕上げるには、コスト、デザイン、信頼性、販売ネット、サービスネットなど解決すべき課題が山積し、人・金・物・情報などを研究開発に費やした以上に投入しなければならないと考えて鋭意取組んでいます。(図5〜6)
 当道南技術士協議会では、大学、企業の両方に接触する機会が多く、特に企業とはあらゆる面で深い関係にあり、産学相互交流のコーディネータの役割を果たして参りました。今後とも、地域全体が一丸となって発展していけるシステム構築に向かって努力していく所存です。