青年技術士協議会 第1回危機管理研究会
■ 日時 :平成16年6月16日(水) 18:00〜20:00
■ 場所 :ドーコン北4条ビル B会議室(4階)
■ 出席者:18名
(1)危機管理研究会の活動方針・内容について
 危機管理研究会の発足にあたり天沼リーダーからの趣旨説明及び研究会の規約、年間スケジュール、予算について説明がありました。その後、チームスタッフの紹介、出席者の自己紹介などを行いました。
(2)第1回記念講演
■ 演題:「災害と道路 −地域防災パートナーシップの構築に向けて−」
■ 講師:北海道開発局建設部道路計画課長 高松 泰 様

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 北海道開発局のみならず各方面の機関で危機管理に関する講師をされている北海道開発局高松様から、主に道路防災に関わる経験談と危機管理の基礎的な考え方、地域防災への取り組み方などについて、次の内容のご講演を頂きました。
・ 災害の定義と危機管理の責任者、クライシス・マネジメントとリスク・マネジメント
・ 米国連邦危機管理庁(FEMA)の危機管理モデルと災害対応フェーズ、危機管理の体系
・ 災害時の情報伝達経路についての調査事例、クライシス・コミュニケーションのポイン
・ 地域防災パートナーシップの考えと住民意識について
・ 道路災害に関しての事例から学ぶ教訓や、米国カリフォルニア州における危機管理体制

 このご講演に対して、出席者から以下の質問や意見交換がありました。
・ 危機管理意識の風化を防止するには、組織のコンセプトが重要であるとともに、関係機関・住民とのパートナーシップを持続するためには、NPO利用という方法もある。
・ 地域では、以前からそこで生活・仕事をしてきた人がいて、その人たちの経験や知見が自治体の危機管理に役立つことが多い。
・ これまで多くの災害を経験して、住民の危機意識が変化している可能性がある。
・ 危機管理は、その取組み方や継続的改善などが最も大切である。
・ 書籍「都市大災害」によると、必要な情報の共有化が特に重要であると指摘している。
・ 災害時には現地主義が重要である。日本で、政府の現地対策本部が初めておかれたのは有珠山噴火である。北海道では豊浜トンネル災害以降、関係機関の連携が明確に定められるようになった。

▲ご講演いただいた高松様

▲危機管理研究会の様子